単層平板、波板類、弾性的性質の似た材料の積層材。
音の周波数が高くなるにつれて透過損失が大きくなるが、ある周波数に達すると板が共鳴することによって透過損失が低下する(コインシデンス効果)。
均質材料の2枚の板材の間に空気層を設けた中空壁。
入射側と反射側の板材が空気のバネでつながれた形になるため、空気バネの防振効果によって透過損失を大きくしているが、低音域において空気層の共鳴によって透過損失を低下させる周波数域がある。
II.の空気層を剛性材に置き換えたもの。
I.やII.に比べて特定の周波数における透過損失の低下を抑えることが出来て、遮音材料の理論的な透過損失(質量則)に近い周波数特性になる。
II.の空気層に吸音材(抵抗材)を挿入したもの。
空気層の共鳴による透過損失の低下を抑えることが出来て、かつ全周波数域にわたって防振効果が期待出来て遮音性能が向上する。
(注意) 上記のグラフはいずれも透過損失の周波数特性を表しています。また、グラフ中の破線は、蜜実材料の質量則を表しています。